USBの規格を策定するUSB-IFが、策定中の新型コネクタ「USB Type-C」の一部仕様と、試作品の画像を公開しています。
「USB Type-C」はUSBの次世代規格「USB 3.1」とともに新たに策定された新コネクタであり、サイズが現在のmicroUSB(USB 2.0 Micro-B)と同程度の大きさになることから、モバイル端末はもちろん、これまで標準的だったType-Aに代わることが期待されています。
特徴は以下のとおりです。
特徴
- 第1世代は5Gbps、第2世代は10Gbpsの転送速度となる「USB3.1 SuperSpeed」に対応
- 先端部の寸法は8.3mm×2.5mm以下に(現在のmicroUSBは6.85mm×1.8mm)
- プラグがリバーシブルに(表裏の区別がない)
- 端子に接続すると「カチッ」と鳴る
- 10,000回の抜き差しに耐えられる設計(現在のmicroUSBは5,000回)
- ケーブルは3A、コネクタは5Aの電流に対応
- RFI(無線周波干渉)とEMI(電磁妨害)に対する耐性が向上
- 将来のUSB充電(USB Power Delivery)に対応できる設計
現在のmicroUSBよりもひと回り大きいサイズですが、プラグの表裏を気にする必要がなくなり、耐久性も向上するので、接続時のストレスが大きく軽減されるはずです。さらにType-Aと置き換われば両端のコネクタも同じにできるので、どちらをパソコンに挿して、どちらをスマートフォンに挿せば良いかということを気にする必要もなくなります。
最終的な仕様は2014年の7月までに策定され、同年内に製品化も始まる予定です。
情報元:USB-IF(PDF)