MozillaはAndroid版「Firefox 29」のベータ版をGoogle Playストアで公開しました。
新バージョンでは、FirefoxアカウントによるFirefox Syncの設定が可能になりました。Firefoxアカウントは先月Mozillaが導入したアカウントサービスで、どこからでも自分のFirefoxアカウントにサインインできます。サインインすればFirefox Syncにより、ブックマーク、履歴、開いているタブ、パスワードなどの閲覧データを複数端末で同期できます。Firefoxアカウントはアプリからでも新規作成できます。
このほか目立った変更箇所としては、画面右上の3点アイコンから呼び出されるメニューの項目が変更されました。共有アイコンが一般項目から独立してブックマークアイコンの隣に新設。さらに「戻る」ボタンも新設されています。メイン設定では「カスタマイズ」の項目に「ホーム」という小項目が追加。新規タブを作成した際に表示されるホーム画面の内容をカスタマイズすることができるようになりました。
このほか、ページ読み込み中のスロバーをプログレスバーに変更(以前は丸型の矢印だった)したことによるパフォーマンスの向上や、いくつかのAndroid4.3/4.4 端末で生じていた「埋め込み型h.264の再生の不具合」の修正などが行われています。
Firefox 29ベータ版のリリースノートは以下のとおりです。
- Bing に対して検索のサジェストを行うようになりました。
- Firefox アカウントを作成することで Firefox Sync が設定されるようにありました。(詳細はこちら)
- ヒンズー語 、インドネシア語 、ラトビア語 の各ロケールを追加しました。
- スロバーをプログレスバーに変更したためパフォーマンスが向上しました。
- 利用者のプライバシー保護のため、navigator.plugins を利用してプラグインを列挙できなくなりました。
- SharedWorker が標準的に利用できるようになりました。
- CSS3 の variable が実装されました。
- <input type=number> が利用できるようになりました。
- <input type=color> が利用できるようになりました。
- Web Worker から Console オブジェクトを参照できるようになりました。
- Promises が標準的に利用できるようになりました。
- Synthetic APK が標準的に利用できるようになりました。
- ‘box-sizing’ がベンダ接頭辞なしで利用できるようになりました。
- favicon.ico のデコードに関する不具合を修正しました。 (Bug 748100)
- いくつかの Android 4.3 もしくは 4.4 端末で生じていた、埋め込まれた h.264 の再生の不具合を修正しました。 (Bug 984230)
情報元:Mozilla