台湾MediaTekが11月20日にモバイル向けの新型プロセッサ「MT6592」を発表しています。同社はこのプロセッサを世界初の”真のオクタコア・モバイル・プロセッサ”と紹介しています。
モバイル向けのオクタコアプロセッサとしてはGALAXY S4(一部市場で販売されているモデル)で採用されているサムスンの「Exynos 5 OCTA」がありますが、こちらはARM社の「big.LITTLE」で構成されており同時に動作するのは4コアまでです。
一方、今回発表された「MT6592」は最大周波数2GHzのCortex-A7を8基搭載しており、これらが同時に稼働します。これにより、高いゲームパフォーマンス、高度なマルチタスキング、素晴らしいウェブブラウジングを実現。また、独自開発のスケジューリング・アルゴリズムにより、温度と電力消費量が調整され、常に最適なパフォーマンスが保たれるとしています。
GPUは「Mali 450 MP4」を採用します。Ultra-HD 4Kx2K H.264ビデオ再生と、H.265/VP9対応のビデオコーデック、1,600万画素カメラ、フルHD(1920×1080)ディスプレイをサポート。また、独自のClearMotionと呼ばれる技術により、24/30fps動画を60fps動画に自動変換してスムーズに再生します。
製造プロセスルールは28nm HPMプロセス。搭載デバイスは2013年末までに登場する予定で、すでに中国のZOPOというメーカーがMT6592を搭載した「ZOPO ZP998」の予約販売を開始しています。
情報元:MediaTek