米アマゾンは同社のオリジナルタブレット「Kindle Fire」シリーズの最新モデルを発表しました。
発表されたのは同シリーズの最上位モデルで7インチディスプレイを搭載した「Kindle Fire HDX」と、その8.9インチ版の「Kindle Fire HDX 8.9」、そして前作「Kindle Fire HD」のリフレッシュ版です。
「Kindle Fire HDX」「Kindle Fire HDX 8.9」は、Kindle Fireシリーズの第3世代目となる製品。プロセッサにQualcomm最新・最上位のSnapdragon 800を採用し、処理速度が3倍、グラフィック性能が4倍に向上。また、メモリーが2GBに倍増しました。
Androidベースの独自OSは「Fire OS 3.0」に進化。アプリやコンテンツにより素早くアクセスできるようになったほか、コンテンツ管理やアクセシビリティも向上しました。
「Kindle Fire HDX」のディスプレイは7インチWUXGA(1920×1200ドット)液晶。sRGB比100%で色再現性が向上し、また最高輝度は400nitで野外での視認性も高められています。本体サイズは186×128×9.0mmで、前作から大幅にコンパクト&スリム化。重さも303g(Wi-Fiモデル)と、90g以上軽量化されました。バッテリー駆動時間は11~17時間。
「Kindle Fire HDX 8.9」のディスプレイは8.9インチWQXGA(2560×1600)液晶。同じくsRGB比100%と最高輝度400nitが謳われています。筐体はマグネシウム一体型となっており、厚さは7.8mmの超スリムボディーに、重さは200g近く軽量化しています。(Wi-Fiモデルで374g)。バッテリー駆動時間は12~18時間。
この他の仕様はほぼ共通で、Bluetooth、デュアルバンド・デュアルアンテナ(MIMO)IEEE802.11a/b/g/n Wi-Fi、LEDフラッシュ付き800万画素背面カメラ(Fire HDX 8.9のみ)、720p前面カメラ、microUSB、3.5mmオーディオジャック、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、GPS(4Gモデルのみ)を装備します。
製品のバリエーションは豊富で、7インチ版、8.9インチ版のそれぞれにWi-Fiのみのモデルと4G対応モデルがあり、さらにそれぞれ内蔵ストレージが16GB、32GB、64GBの3タイプ用意されています。米国での発売日は「Kindle Fire HDX」のWi-Fiモデルが10月18日、4Gモデルが11月14日。「Kindle Fire HDX 8.9」のWi-Fiモデルが11月7日、4Gモデルが12月10日。価格は以下のとおりです。
Kindle Fire HDX
- Wi-Fi 16GBモデル ・・・ 229ドル
- Wi-Fi 32GBモデル ・・・ 269ドル
- Wi-Fi 64GBモデル ・・・ 309ドル
- 4G 16GBモデル ・・・ 329ドル
- 4G 64GBモデル ・・・ 369ドル
- 4G 64GBモデル ・・・ 409ドル
Kindle Fire HDX 8.9
- Wi-Fi 16GBモデル ・・・ 379ドル
- Wi-Fi 32GBモデル ・・・ 429ドル
- Wi-Fi 64GBモデル ・・・ 479ドル
- 4G 16GBモデル ・・・ 479ドル
- 4G 64GBモデル ・・・ 529ドル
- 4G 64GBモデル ・・・ 589ドル
新モデルの投入に合わせ、「Origami cover(折り紙カバー)」と呼ばれるカバーも発売されます。折り曲げることで縦でも横でも机などに立てかけることが可能。本体への脱着はマグネットで行います。カラーはブラックとレッドの2色。価格は各70ドル。
同時発表された「Kindle Fire HD」のリフレッシュ版は、CPUが1.2GHzデュアルコアから1.5GHzのデュアルコアに換装。筐体デザインも変更され、本体サイズ191×128×10.6mm、重さ345gと、軽量・コンパクトになりました。一方、内蔵ストレージのラインアップが8GB/16GBの2モデルに切り替わり、139ドル/169ドルと買いやすい価格帯に再設定されました。米国では10月2日に発売されます。