Googleがスマートフォンの利用に関する大規模調査「Our Mobile Planet」の2013年版データを公開しました。
「Our Mobile Planet」は、GoogleがIpsos MediaCTとTNS Infratestと協力して実施している、世界のスマートフォン利用に関する調査プロジェクトです。今回で3回めの実施となり、WEBサイトでは国や年齢、性別で絞って世界におけるスマートフォン利用について3年間の変化をグラフで見ることができます。
昨年は26ヶ国だった調査対象国が今回は48ヶ国に拡大。東南アジアや東ヨーロッパなどの国々との比較も可能になりました。
調査で判明した日本に関する結果の一例が紹介されています。
- 2年前にはわずか6%だった日本のスマートフォン普及率は、2013年には25%にまで拡大しました。ただし、今回の調査対象国でもっともスマートフォン普及率が高い韓国(73%)やそれに次ぐシンガポール(72%)と比べると、依然として日本では従来型の携帯電話が主流となっています。
- それでも、日本人のスマートフォン利用は非常に活発で、特にテレビ視聴時の同時利用率は 58 %と他のスマートフォン普及先進国である米国(53%)、シンガポール(42%)、韓国(47%)よりも高く、従来型の携帯電話でよく見られた「テレビを視聴しながら」の利用が多いことがうかがえます。
- 日本ではショッピング中のスマートフォン利用も活発で、3人に1人(32%)がショッピング中の商品について品定めするときにスマートフォンを使ったことがあると答えています。これは他の国が2割台にとどまる中、高くなっています。
- また、日本は世界でもっとも有料アプリのインストール数が多い国でした。1人あたり平均11.5個と、今回の調査対象国のなかで唯一2桁に到達しています。日本に次いで有料アプリインストール数が多かったのは香港(9.8個)、その次がオーストラリア(7.5個)と上位をアジア太平洋地域の国が占める結果となりました。
調査期間は2013年1月~2月。調査対象者はスマートフォンからモバイル インターネットにアクセスした各国の個人ユーザーで、調査データはオンラインアンケートによって収集されています。収集したサンプルデータには、各国のスマートフォン人口の主な変数に応じて重み付けを適用。変数は、全調査対象国で行った電話アンケート調査で収集しています。第3回目となる今回の調査では、サンプル数はアイルライドで900、エジプト、サウジアラビア、UAE、インドネシア、マレーシアで500、それ以外のすべての国で1000となっています。