家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2013年6月の携帯電話販売台数において、ドコモの”ツートップ”である「Xperia A SO-04E」と「GALAXY S4 SC-04E」、それにau、ソフトバンクの「iPhone 5」の販売台数シェアの合計が、携帯電話全体の5割以上を占めました。
具体的にはドコモ「Xperia A SO-04E」が販売台数シェア16.3%で1位、続いてソフトバンクの「iPhone 5」(容量、カラー合算)が14.8%で2位、auの「iPhone 5」が14.1%で3位、ドコモの「GALAXY S4 SC-04E」が8.5%で4位。この上位4機種のシェアを合計すると53.7%となり、携帯電話全体の半数以上、スマートフォン全体では64.0%を占めます。
ドコモは他2社が扱うiPhoneに対抗しうるブランドを確立するために今夏商戦では”ツートップ戦略”を打ち出しXperia AとGALAXY S4を特別価格で提供するなど集中的に販売しています。それが功を奏し、”XperiaとGALAXYのドコモ”、”iPhoneのau/ソフトバンク”という構図が形成されつつあります。特にXperia A SO-04Eは売上が好調であり、5月第2週から6月第3週まで6週にわたってBCNランキングおよびGfK Japan調査の売上げランキングで1位を獲得。6月末時点で約83万台が販売され、ドコモの歴代スマホの中で最高の販売ペースを記録しています。
一方でツートップとそれ以外の機種との間で販売台数の格差が最大化しており、問題となっています。ドコモの2013年6月の販売台数シェアのうちツートップが占める割合は実に8割以上。これに対し、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eがシェア4.8%、ARROWS NX F-06Eが4.5%、その他機種が2.3%しか獲得できておらず、メーカーの悲痛な叫びが聞こえてきます。実際にパナソニックなどは今冬以降のドコモへのスマートフォン新機種の供給を見合わせる検討をしていると報道されており、ドコモはこのあたりのケアを慎重に行なっていく必要がありそうです。
情報元:BCN