ドコモは2月26日、モバイル向けOS「Tizen(タイゼン)」を採用したスマートフォンを年内に発売する計画であることを明らかにしました。当面はAndroid端末との棲み分けを考え、中級価格帯のモデルが発売されることになります。第1弾はサムスン製の端末となる見通し。
Tizenは、サムスンと米インテルを中心に、ドコモや富士通、中国ファーウェイ、韓国KTなど計12社が開発に参画しているモバイル向けのOSです。Androidと同じオープンソースのOSですが、OSの改良やサービス展開の制限がなく、通信キャリアやメーカーによる独自機能・独自サービスをより盛り込み易いのが特徴です。KDDIが取り扱う米MozillaのFirefox OSと基本戦略は同じであり、AppleのiOS、GoogleのAndroidに対抗する“第3のモバイルOS”と捉えられています。
今回スペインで行われた会見では、アプリストア「TIZEN STORE」は特定のメーカーが運営するのではなく自由に誰もが展開できること、そしてHTML5によるアプリが主流であり、既に数千近いアプリが存在するとのことなどが発表されています。