AppComing主催のブロガーイベント『Android搭載スマートフォン新製品タッチ&トライ2012Autumn』に参加してきました。今回はファーウェイ製のSoftBank向け最新スマートフォン「STREAM SoftBank 201HW」について、メーカー担当者による製品紹介、およびAndroid総合情報サイトGAPSIS編集長の長田卓也氏によるファーウェイ製品の進化についての解説が行われました。
STREAM SoftBank 201HWは、10月9日に開催されたソフトバンク2012Winter新商品発表会で発表された、2012年冬モデルの最新スマートフォンです。すでに10月10日より全国で販売が開始されています。
価格は新規・MNP一括でなんと23,520円!月月割を適用すればもちろん実質負担額は0円になります。しかも11月9日までの購入すると、もれなく5,000円分のギフトカードがプレゼントされるので、超お買い得な機種と言えます。
ソフトバンクの展開する高速モバイル通信サービス「SoftBank 4G」に対応した初めてのスマートフォンです。下り最大76Mbps、上り最大10Mbpsでの通信が可能です。
冬モデルではこのほかにもSoftBank 4Gに対応したスマートフォンが5機種発表されましたが、うち3機種は来年の発売で、残る2機種も10月下旬と12月下旬の発売となっています。つまり、SoftBank 4Gの高速通信をいち早く体験できる機種なわけです。
会場でスピードテストを行ったのですが、実測で平均30Mbps程度出てました。同条件でドコモのXi回線(SC-06D)で試したところ、平均5Mbps程度しか出ませんでした。SoftBank 4Gはスタートしたばかりでまだ加入者が少なく回線に余裕があるため、しばらくはかなり高速なモバイル通信ができそうです。
通信だけではなくて、計4つの”高速”が実現されているそうです。
ひとつは先程から説明しているSoftBank 4Gによる高速ダウンロード。通信速度もそうですが、低遅延であるためにアクションを起こしてからデータのダウンロードを開始するまでの待ち時間が少なく、体感的なスピードは格段に向上しています。
2つ目は”高速動作”です。本機種には今年の夏モデルでも多数の機種が採用していたQualcomm Snapdragon MSM8960の1.5GHzデュアルコアCPUが搭載されていますが、それに加えてファーウェイが独自にAndroid OS自体のプロセスを最適化することによって、端末の処理速度が極限まで高められているとのことです。
それと、ファーウェイ独自機能として、端末を約5秒で高速起動する機能も備わっていて、病院や飛行機など電源をOFFにした後の起動も長時間またされることがなく便利です。
3つ目は”高速カメラ”です。わずか1.8秒の間に10枚を撮影する高速連写機能を備えていて、動きの激しいスポーツなどのワンシーンも逃す心配がないとのこと。また基本性能として裏面照射型CMOSセンサーを採用しているので、一般的なセンサーよりも暗い場所での撮影に有利とされています。
最後4つ目は、”高速ブラウザ”です。好感度タッチパネルを採用し、画面に触れると素早く反応するように設計されています。また指への追従性も向上しています。
主な特徴はこの4点ですが、ほかにも大容量1,930mAhバッテリーや、鮮やかな映像を映し出す4.3インチSuper AMOLEDディスプレイ、高機能日本語入力「FSKAREN」、好感度アンテナなどを搭載しています。
ここまでが製品紹介です。
次に、ファーウェイ製品の進化について、Android総合情報サイトGAPSIS編集長の長田卓也氏が解説してくれました。
ファーウェイは世界140か国以上でサービスを展開する世界的な企業です。通信モジュール、データ通信端末、ホームデバイス、スマートフォン/携帯電話を開発・販売しています。
日本では通信キャリア向けの製品として過去にこれだけの製品を発売しています。ドコモ、au、SoftBank、イー・モバイル、UQ WiMAXの5社へ、幅広く提供しているのが特徴です。
モバイルWi-Fiルーターなどのデータ通信端末では2008年~2011年まで4年連続で国内販売数量トップ、デジタルフォトフレームでは2011年度の国内販売数量トップを誇ります。
スマートフォンについては、昨年の1月に第一弾となる「Pocket WiFi S(S31HW)」をイー・モバイルから発売しています。また同年7月にはその後続機となる「Pocket WiFi SII(S41HW)」を発売しました。
この2製品はどちらかというとイー・モバイルのテザリング機能「Pocket WiFi」を前面に打ち出した製品で、ディスプレイも小型で、純粋なスマートフォンとしては少し存在感が弱いものとなっていました。
しかし同年9月にソフトバンクから発売したVision 007HWは、一般的な用途で使うスマートフォンとして登場し、”ファーウェイスマートフォン”の基礎を作りました。ドロップ型のコンパクトな形状でアルミの質感も非常に高く、非常にデザイン性の高いモデルであったと記憶しています。
2011年の年末には、スマートフォンとしては当時最大クラスの1,830mAhバッテリーを搭載したGS02を発売。
そして今年6月には、薄さ7.9mmの薄型ボディーながら、1.5GHzデュアルコアCPUや1,880mAh大容量バッテリーなどを搭載したハイスペック機「GS03」を発売しました。
コンパクトモデルから始まり、最近になって徐々に高い性能を持つハイエンドモデルにシフトしてきていることがわかります。
そして今回発売されたSTREAM 201HWです。高性能・高省電力を実現するプロセッサや、これまで以上に大型化した1,930mAhバッテリーを搭載し、さらに現時点で国内最速のモバイル通信サービスであるSoftBank 4Gに初めて対応したモデルとなります。さらに冒頭で紹介したように、大変リーズナブルな価格で購入しやすくなっています。
なおドコモの2012秋モデルとして「Ascend HW-01E」も発表しており、10~11月に発売予定となっています。こちらは4.5インチの大型ディスプレイを搭載し、ドコモのLTEサービス「Xi」に対応します。価格は201HWよりも高くなる見込み。
ファーウェイ製品の進化についての解説は以上です。
製品のタッチ&トライも可能でしたので、外観だけですが写真に収めてきたものを掲載します。今回参加したイベントの特典で201HWを何日間か借りられることになっているので、実際の操作感や通信の実測値などは改めて後日記事にする予定です。
サイドを走る流線型の独特なラインと、金属調の質感、背面のマット仕上げがスピード感とリッチ感を演出していて、かなりデザイン性は高いと感じました。丸みを帯びた形状で持ちやすくもあります。