CEATEC2012にてXperia Vの実機に触れてきましたので感想を書きます。
Xperia VはXperia AXのベースにあたるモデルです。グローバル市場向けのモデルなのでおサイフケータイなどの機能は備わっていませんが、外観やその他スペックはほぼ同一です。
基本スペックは、Android4.0、4.3インチHD液晶ディスプレイ、1,300万画素/30万画素カメラ、1.5GHzデュアルコアCPU、1GB RAM、8GB ROMという内容。今年の夏モデル機種と同水準です。しかしMobile Bravia Engine 2やsensor on lens touch screen技術などの、過去モデルでは採用されていない最新技術が盛り込まれており、影のフラグシップモデルとして注目を集めています。(過去モデルとの比較はこちら)
外観を動画に収めました。
そしてハンズオン動画です。
デザインについては2012年モデルで採用されてきたデザインコンセプトが継続して採用されており、特にXperia GXやXperia T(海外モデル)とは大変良く似ています。Xperia GXを少しだけ小ぶりにしたような印象です。背面がカーブした「アーク形状」が採用されており、持った時にかなりの薄さと安定感を感じます。
Xperia GXで不評だったカメラ周りの膨らみも消えていて、背面はすっきりとシンプルになっています。
カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ピンクの3色。ピンクはドコモ版とは異なる色味なので注意です。いずれもマット仕上げとなっており、指紋が目立ちにくいです。
フレーム部分は本体のカラーによって塗装が異なっています。ホワイトはシルバー、ブラックは削り出しのアルミのような感じに、ピンクはそのままピンクに塗装されています。恐らく金属ではなく、塗装によって金属調に仕上げているものと思われます。Xperia arcのフレームに形状も質感も大変良く似ています。ストラップホールが確認できます。
ボタンはXperia NXやGXのような金属素材ではありません。フラグシップ機との格差なのか、あるいは軽量化を狙ってのことなのかは分かりません。いずれにしろ、高級感という意味では一歩劣ります。
ボタンはかなり小さく、お世辞にも押しやすいとは言えません。電源ボタンとボリュームボタンの上下関係が一般的なスマートフォンと逆となっています。設計上ボタンをこの位置にする必要があったのだと思いますが、通常の並びだと電源ボタンがかなり上の方に行ってしまって操作しづらいため、このように変更したのではないかと推測します。
逆サイドにはUSB端子とクレードル用の端子があります。USB端子にはカバーが付いています。
上面にはオーディオジャックがあります。やはりカバー付き。
底面にはなにもありません。
画面右上には着信ランプがあります。
システム情報です。OSバージョンはAndroid4.0.4 ICS。ビルド番号は9.0.D.0.228となっていました。
メモリーの状態です。ROMは本体メモリーとして約2GBが、内蔵ストレージとして約3.7GBが割り当てられていました。
画面設定では今作で初めて採用された「Mobile Bravia Engine 2」のON/OFF設定がありました。また、サウンド設定ではClear PhaseとxLOUDのON/OFF設定がありました。
バッテリー残量のパーセント表示が可能となっています。トグル設定は依然として項目が少ないです。
アプリ履歴のボタン(ホームボタンの右)を押すとアプリ履歴が表示されます。それと同時に画面下部に「スモールアプリ」を呼び出すためのアイコンが表示されます。アイコンをタップするとそれに応じたスモールアプリが画面上にポップアップします。上の写真のようにレイヤーがかぶさるようになっているので、例えばWEBサイトを閲覧しながら電卓を叩くということも可能です。スモールアプリには他にカレンダーやボイスレコーダー、メモ帳などが用意されており、Google Playストアなどから追加することも可能です。
その他のUIはXperia GX/SXのものと同じだと思われます。
展示されていた個体ではカメラやウォークマン、アルバムなどの一部アプリが無効化されており、ディスプレイの性能をきちんと検証することができませんでしたが、sensor on lens touch screenのおかげか従来よりもくっきりとメリハリのある色彩で、かつ精細であるように感じました。しかし色温度が低いように感じられ、事実、Galaxy S IIIやiPhone 4Sと比べ黄色味がかなり強いように思いました。また、輝度をMAXにしてもそれほどの明るさには感じられませんでした。
動作については動画で見ていただいたとおり、基本的にサクサクと気持ちのよい動きをします。Xperia GX/SXと同等といったところでしょうか。が、ホームでは時々モッサリとした動作をすることもありました。液晶の色温度の問題含め、Xperia AXとして国内発売されるころまでには改善されていることを期待します。
>>しかし色温度が高いように感じられ、事実、Galaxy S IIIやiPhone 4Sと比べ黄色味がかなり強いように思いました。また、輝度をMAXにしてもそれほどの明るさには感じられませんでした。
逆です。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E6%B8%A9%E5%BA%A6
>>温度が低い時は暗いオレンジ色であり、温度が高くなる につれて黄色みを帯びた白になり、さらに高くなると青みがかった白に近くなる。このように、白という色を黒体の温度で表現することができるのであり、この温度を色温度と呼ぶ。
ご指摘ありがとうございます。恥ずかしいです…。修正しました。