米アマゾンは現地時間9月6日、タブレット端末の新モデル「Kindle Fire HD」を発表しました。Kindle Fire 2の名前で噂されていたものです。
昨年発売されたKindle Fireの後継機種で、プラットフォームとしてAndroidをベースに独自開発したOSを採用しています。今作では製品名からも分かるとおり、ディスプレイの大幅強化が行われているほか、プロセッサの強化、内蔵ストレージの増量、通信の高速化などが行われています。
発表されたのは7インチ版と8.9インチ版の2モデル。共に眩しさの軽減や彩度を向上させる独自技術を適用したIPS液晶や、コーニング社の強化ガラス「ゴリラガラス」が採用されています。7インチ版では、前作とサイズは同じながら、解像度が1280×800(WXGA)へと向上しています。また、8.9インチ版では1920×1200(WUXGA)という大変高い解像度が適用され、ピクセル密度254ppiを実現しています。
プロセッサは、7インチ版にはTI OMAP4460 1.2GHzデュアルコアCPUが、8.9インチ版にはOMAP4470 1.5GHzデュアルコアCPUが採用され、処理の大幅な高速化が図られています。メモリーは両機種共にRAMが1GB、ROMが16GBor32GBです。サウンドも強化されており、デュアルスピーカーや「Dolby Digital Plus」が採用されています。
通信面では、8.9インチ版にのみLTE対応モデルが用意されます。8.9インチLTE対応版はROMが32GBor64GBとなります。Wi-FiではIEEE802.11 a/b/g/nに準拠。また、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドに対応し、さらに2つのアンテナを備えたデュアルアンテナ(MIMO)となっており、干渉を抑えより快適な通信が可能になっています。BluetoothやHDMI出力も新たにサポートしています。
これら2製品は米国にて6日に予約受け付けが開始されます。発売は7インチモデルが9月14日、8.9インチモデルが11月20日を予定。価格は7インチの16GBモデルが199ドル、32GBモデルが249ドル。8.9インチの16GBモデルが299ドル、32GBモデルが369となっています。
前作Kindle Fireの改良版も同時に発表されています。ディスプレイは7インチ1024×600で同じですが、CPU周波数が1.2GHzへアップ(OMAP4430)、RAMが1GBへ倍増しています。従来機からパフォーマンスが40%向上し、連続動作時間もわずかですが向上しました。発売日はKindle Fire HDの7インチ版と同じ9月14日。価格は159ドルとなっています
スペック
- Kidle Fire HD(8.9インチ/7インチ)
- 端末サイズ:240×164×8.8mm/193×137×10.3mm
- 重さ:567g/395g
- ディスプレイ:8.9インチWUXGA(1920×1200)IPS液晶/7.0インチWXGA(1280×800)IPS液晶
- OS:Androidベース
- CPU:1.5GHzデュアルコア(OMAP4470)/1.2GHzデュアルコア(OMAP4460)
- RAM:1GB
- ROM:16GB,32GB(8.9インチのLTE対応モデルは32GB,64GB)
- 外部メモリー:非対応
- 無線LAN:IEEE802.11 a/b/g/n(2.4GHz,5GHzデュアルバンド、MIMOデュアルアンテナ)
- Bluetooth:○
- 外部端子:microUSB、microHDMI、3.5mmオーディオジャック
- サウンド:Dolby Audio,dual stereo speakers/Dolby Audio dual-driver stereo speakers
- 動作時間:-/11時間
情報元:アマゾン