昨日発表されたソニーモバイル製の新作スマートフォン「Xperia V」。この日本でもNTTドコモとauから冬モデルとして発売される可能性が高いということで、ひと足先に過去発売されたモデルと比較をしてみることにしました。
といっても実際に発売されるものは日本市場に特化したモデルになるでしょうから、この表のまま素直に比較してもあまり意味がありません。これまでの履歴を踏まえ、国内モデルのスペックを予想しながら比べる必要があります。
※データについてお気づきの点がありましたらコメントにてお知らせいただけると大変嬉しいです。
製品名は変わる可能性がある
グローバルモデルは「Xperia V」というペットネームが付きましたが、国内モデルでは異なる名称が与えられる可能性が高いと思います。「Xperia VX」なんて名前になったりして。ドコモでは型番が「SO-01E」、auでは「SOL21」として登場する見込みです。
形状・サイズについて
もっとコンパクトかと思っていましたが、案外大きんですね。しかし、Xperia Vは背面がゆるやかにカーブしている”アーク形状”が採用されているために、最薄部の値はもっと少なく、実際に手にすると随分と薄く感じるのではないかと予想します。重さも120gと軽量です。ただ、国内モデルがおサイフケータイなどの独自機能を追加搭載するとしたら、厚みや重さは増すかもしれません。
端末側面を走るシルバーのラインがXperia GXよりも存在感があって、総合的なデザインとしては”今のところ”私は好みであると感じています。
OS・SoC・メモリーについて
Xperia VはAndroid4.1 Jelly Beanへのアップグレードが約束されています。過去のモデルに関しては、Xperia GXとSXはAndroid4.1へアップグレードされる可能性が高そう。一方、NXとacro HDはまだAndroid4.0へのアップグレードも実施されておらず、やや不安です。提供されるとしても実施時期は遅くなりそうですね。
※au版Xperia acro HD(IS12S)は既にAndroid4.0 ICSへのアップデートの配信が開始されています。
SoCは、Xperia GX/SXと同じQualcomm Snapdragon S4 MSM8960が採用されています。Xperia NX/acro HDは1世代古いSnapdragon S3なので、処理速度、省電力性ではやはり最新モデルに劣ります。
メモリーは、RAMについては全機種共通の1GB。ストレージに関してはROMが8GBとやや少なめですが、SDカードスロットが備わっているので心配する必要は無さそうです。
ディスプレイ・サウンド・カメラについて
操作キーが画面上に表示される”オンスクリーンタイプ”なので、同じ4.3インチでも表示領域は少し狭めのはずです。映像の面ではXperia Vのみ「Mobile Engine 2」が採用されており、より高コントラストで鮮明な表示が可能とのこと。これは期待ができそうです。また、サウンドの面でもXperia Vのみ「Clear Audio +」が採用されています。(従来機は「Clear Audio」)
カメラも画素数が1,300万画素と高く、また、HDR撮影を新たにサポートしています。ただし、フロントカメラが30万画素にダウンしてしまったのは残念です。撮影した画像を本体画面で表示すれば、恐らく粗く見えてしまうと思います。
機能について
防水・防塵は大きな特徴です。特に防塵については国内モデルでは”初”ということになると思います。雨の中でも気兼ねなく操作できるのはやっぱり便利ですし、寿命も伸びそうです。
LTEに対応している点も魅力です。特に国内版Xperia Vでは2,000MHzだけではなく、800MHz、1,500MHzにも対応した「トライバンドLTE」端末になる(※)ということで、対応エリア内では電波状況の改善や通信速度の高速化が期待できます。Xperia GX/SXよりも一枚上手といったところでしょうか。ただし当面はこの恩恵を受けられるエリアは狭いです。
※au版は800/1500MHzのデュアルバンドLTEに対応。
おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信については、どこまでローカライズされるのか全くの分かりませんが、少なくともおサイフケータイはサポートしてきそうな気がします。ただしその場合はNFCが犠牲になりそうですが・・・。
まとめ
一見すると既存モデルと大差が無いようにも見えますが、防水・防塵対応やMobile Bravia Engine 2などの新技術の適用、マルチバンドLTE対応など、ワクワクする要素はきちんと盛り込まれています。しかし発売時期はグローバルモデルでも今年の10月以降。他メーカーから冬モデルとして、クアッドコアCPUや大型RAM、その他最新技術などを盛り込んださらにハイエンドな機種が登場する可能性が高いだけに、悩みどころです。「Xperiaが好き!」「ソニモバが好き!」というのなら、間違いなく”買い”の1機種だと思います。
※Xperia Vのその他の項目に「Superior Auto」を追記。
※Xperia acro HDのバッテリー容量を1,840mAhに修正。
※Xperia V以外のその他の項目に「Bravia Engine」 と「Clear Audio」を追記。
※文章を全体的に校正。
情報有難うございます。
VXは流石にイメージが良くない(VXガス)ので、ちょっと無いかもしれないですね。
それとau向けacroHDは既にAndroid4.0にアップデート出来ますよ。
でも見た感じどれも同じように見ます。
日本ではacroHDの後継機種を早く出せばもっと売れると思うんですけどね。
たしかにVXは無さそうですね^^;
au向けacroHDのバージョンは表中に記載しましたが、文章中では触れておらず、わかりにくかったかもしれません。修正しておきます!
acro HDの後継は春じゃないですかね。これまでの感じからすると。
たしか、NFCとおサイフを両搭載した機種が
冬出るとのこと(docomo発表)なので
もしかして…
docomo発表の記事
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1206/22/news122.html
NFC/FeliCa対応チップ(しかもSONY開発)
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201111/11-145/index.html
返信おそくなりましてすみません!
NFCとFeliCaの両搭載は冬モデルから続々登場するという話ですよね。
Xperia Vもそうであると嬉しいのですが、なんとなくXperiaシリーズはそういうローカライズにあまり積極的でないような気がして、期待してません^^;
IS12SはacroHDですけど4.0にアップデートしました
ありがとうございます。早速加筆してみました。
acroHDはバッテリー容量1840mAhだと思います
これはひどい。修正致しました。ありがとうございました!