Androidスマートフォンでアドレス帳に電話番号やメールを登録しようとした際、データの保存先を選択することができます。私の使っているdocomo Galaxy Sの場合、「本体」「SIMカード」「googleアカウント」「docomoアカウント」の4つから選ぶようになっています。それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
※docomo限定の話ですが「docomoアカウント」という存在が特に謎でしたのでこれについても今回調べてみました。
まず「本体」ですが、そのままのとおり端末本体のメモリーに保存されます。
次に「SIMカード」ですが、ご存じない方のために説明しますと携帯電話には全てSIMカードという小さなICカードが装着されていて、そのカードの中にアドレスデータを保存することができます。このSIMカードは取り外しが可能ですので、別の端末に装着することでアドレスデータを別端末からでも読み取ることができます。例えば端末本体が故障してしまった場合でもSIMカードが破損していない限り、代替の端末からアドレスを復元することができるわけです。ただしSIMカードのデータ容量は少ないため、限定的な使われ方しかされないようです。
次に「googleアカウント」ですが、これが最も一般的な保存先です。インターネット上に置かれたgoogleのコンピュータ(サーバー)にアドレス情報を保存します。こうすることで例えば端末本体がSIMカードもろとも壊れてしまった場合や端末を紛失してしまった場合でも、インターネット上にデータが保存されているので簡単に復元させることが可能です。スマートフォンからではなく、パソコンからでもアドレスデータを参照することももちろん可能です。余談ですが、こうしたデータの扱われ方は「クラウドコンピューティング」と呼ばれ、Androidや他のモバイルプラットフォームが得意とするところです。いつ、どこでも、同じデータが取り出せる。といった利点があります。
最後に「docomoアカウント」ですが、まずはdocomoアカウントという存在自体が謎でしたのでdocomoへ問い合わせてみたところ、”googleアカウントと同様の形で、googleではなくdocomoのサーバー内にアドレスデータが保存されるようなクラウドサービスの展開を想定して作られたもの”という回答を得ました。現状ではまだ機能していないようですが、今後そういったサービスをこのアカウントを用いて展開していく予定のようです。ちなみにdocomoアカウントを選択してアドレスを登録すると、今のところは端末本体のみにデータが保存されるようです。ただし「本体」を選択したときとは異なり、アドレス帳のグループ分けができないため、現状はdocomoアカウントへのアドレス登録はおすすめしていない。とのことでした。
以上がそれぞれの違いとなりますが、まあせっかくAndroid端末を持つんですからgoogleサービスを最大限活かした方法、つまりgoogleアカウントへ保存するのがスマートフォンの醍醐味を味わう意味でもおすすめの方法と言えると思います。