スマホ・タブレット レビュー

MEDIAS X N-07Dのファーストインプレッション

MEDIAS X N-07Dファーストインプレッション

MEDIAS X N-07Dファーストインプレッション

ドコモ2012年夏モデルスマートフォン「MEDIAS X N-07D」に触れてきました。ファーストインプレッションとして感想をまとめます。

本機種は、NECカシオの「MEDIAS」シリーズの最新モデルスマートフォンです。多機能でありながら本体の薄さにこだわったスタイルはこれまでと同じで、今作ではさらにXiやNOTTVにも対応しました。また基本スペックも海外メーカー製に一歩も引けをとらない内容で、4.3インチHD液晶、1.5GHzデュアルコアCPU(Snapdragon S4)、1GB RAM/8GBストレージ、810万画素カメラなどを搭載しています。

外観は動画に納めてきましたので御覧ください。

厚さ7.8mmはさすがに薄いです。それでいて今作では本体形状が丸みを帯びているため、持ちやすさも格段に向上しています。丸みが付けられたことによって本体デザインもより自然的になり、持ち手を選ばないものになったと感じました。高級感も増しています。

ホームボタンは物理式になりました。押しやすく、そして直感的であるために、物理式を好む人はとても多いです。

背面もややラウンドしていて、グリップ感が増しています。

ボリュームボタンは側面ではなくて背面にあります。これは残念ながら使いにくいです。

基本的な操作における動作の様子は以下の動画で確認できます。

動画を見ていただければ分かると思いますが、全体的にかなり軽快に動きます。タッチ時の応答性や指への追従性も非常に良く、これなら大体の操作はストレスなく行えそうです。ホーム画面のページ遷移やブラウザでのページスクロールの動きもだいぶ滑らかになりました。

前作までは透明感のない曇ったような印象を受けたディスプレイも、今作では明るくなり、そして精細感も増したように感じられました。

ひとつ心配になったのは本体の発熱です。前面・背面共に、長く触れていられないほど熱くなっていました。必ずしもそうなるとは限りませんが、動作が不安定になったり物理的な寿命が短くなる可能性が考えられます。発売までに少しでも改善されると良いですね。

UIは基本的にAndroid4.0標準のものが使われていました。アイコンなんかも素のデザインです。しかしホーム画面はランドスケープ表示に対応していたり、通知エリア内でのトグル設定に対応していたりと、利便性はきちんと追求されているようでした。

 

ROMサイズは全体で8GBです。そのうち内部ストレージとして約5GBが割り当てられており、展示機の空き容量は4.76GBとなっていました。

システム情報は画像のとおりです。

マルチタッチの最大同時認識数は10点でした。

総評

正直、薄いばかりで他に取り柄のない機種という印象をずっと持っていたMEDIASシリーズですが、今作でイメージが一気に変わりました。ストレスの少ない動作・レスポンス、持ちやすく高級感も増した筐体デザイン、シンプルでありながら最低限の利便性を考慮したUI。今作ではこういったベースがきちんと整った上で、”薄さ”にもこだわれたということで、これは素晴らしい変化だと思いました。

XperiaやGalaxyなどには無い「NOTTV」や急速充電にも対応し、”薄さ”以外にもこの機種を選択する意味が持たされています。これら機能に関心があるのなら、選択の有力候補になってくるのではないでしょうか。