スマートフォンで使うSDカードはどれがいいのかな?どんな種類があるの? という疑問をお持ちの方に向けた記事です。
といっても私も大して詳しいわけではないので、いろいろと調べながらまとめてみました。
そもそもSDカードは必要?
用途によって当然異なりますが、スマートフォンでは音楽や動画などの比較的大容量のファイルを扱うシーンが多いため、本体に内蔵されているメモリ以外に大容量の外部メモリを用意しておくのが無難です。特にAndroid2.2以降ではアプリもSDカード側に保存して、内蔵メモリの残量を気にすることなくたくさんのアプリを入れられるようになっていますので、これまで以上に大容量のSDカードが求められるようになってきました。
大抵は端末本体を購入したときに付属品としてSDカードが同梱されていますが、容量が足りなかったり、転送速度に満足がいかない場合には、上位の製品に差し替えてあげることでパフォーマンスを向上させることが可能です。
ちなみに各端末に同梱されているSDカードの容量ですが、Xperia arc(SO-01C)は16GB、MEDIAS(N-04C)は8GB、IS05は2GBとなっているようです。Xperia arcは内蔵ROMの空き容量が他端末に比べて少ないからでしょうか、大容量のSDカードが付属しているようです。
使えるSDカード
SDカードには大きさや性能が異なるさまざまな種類が存在しますが、現在のスマートフォンでは、最もサイズが小さい「microSD」、「microSDHC」というタイプをサポートしています。microSDHCはmicroSDの上位規格であり、最大容量が大幅に増加しています。microSDは最大で2GBまでなので、それ以上を求めるのであれば必然的にmicroSDHCを選ぶことになります。
最大容量と転送速度の点では、実はSDHCのさらに上位の規格である「SDXC」というものもあります。しかしSDXCは2010年春に製品化されたばかりで未だ汎用的でないばかりか、現時点ではアンドロイド搭載端末では一部機種を除いてサポートされていないために利用することができません。
ようするに、現状ではmicroSDHC一択ということになります。
メーカーの違いや”SDスピードクラス”による性能差
メーカーによる性能差があります。メモリの性能は主に転送速度で測られますが、この違いよってファイルの読み込みや保存時に要する時間が変わりますので、スマートフォン自体のパフォーマンスを左右するものとなります。性能において信頼されているメーカーは、東芝、SanDisc、シリコンパワー、Kingston、Transcendあたりのようです。
そして同じメーカーでも「SDスピードクラス」によっても性能差が設けられています。SDスピードクラスはデータ転送速度の最低値を約束するもので、例えば「Class 4」の製品であれば4MB/sec以上の速度で転送が行えます。
容量とクラスと価格のバランス
1GBから数十GBまでさまざまな容量のSDカードがありますが、最近のスマートフォンでは大抵、32GBまでのmicroSDHCをサポートしています。できるだけ大容量のものを選びたいところですが、容量に応じて当然価格も比例して高くなります。
また、転送速度に関わるスピードクラスについても、できるだけ値の高いものを選びたいところですが、同じく価格は比例します。さらに厄介なのは、スピードクラスはあくまで転送速度の「最低値」を定めたものであるため、なかにはclass2の製品であってもclass4やclass6を凌ぐ転送速度をたたき出すものもあるということです。
限られた予算の中で一番満足するものを選ぶには、容量についてのある程度の妥協と、クラス性能比の高いものを探す根気強さが必要になってきます。
結局どれがいいのさ
この記事の終着点はここなのですが、これがなかなか難しい・・・。パソコンのCPUやメモリと同じで、同じメーカーでも製造時期によって製造国が異なり、そのために性能が大きく前後するなど、性能の高さを断定することが非常に難しいです。
上でも書きましたが、高性能を裏付けるためには複数の製品をベンチマークで根気よく比較していく以外方法が無さそうです。そういったコンテンツを今後このブログでも提供していけたらなと思っていますが現時点では無理なので、一応価格comのランキングページへのリンクを張っておきます。
個人的に気になったのは「SD-C16GR6W 」という製品です。価格も最安値で3000円ちょっととお手ごろですし、16GBで大容量、しかもベンチマークの結果も良いみたいです。ただ、同製品をアマゾンで見てみると、速度が非常に遅いなどというレビューもあり、やはり製造時期の違いなどによって大きな個体差があることが分かります。
難しいですね。
完 (マテ