Googleの提供するWEBブラウザ「Google Chrome」に、ついにAndroid版が登場しました。現時点ではβ版として公開されており、対応機種もAndroid4.0以上を搭載した端末のみとなっています。Androidマーケットから日本語版がダウンロード可能です。
機能は以下のとおりです。
- 高速ブラウジング。ページの読み込み、スクロール、拡大縮小が速い。
- 検索キーワード、ウェブ アドレスをアドレスバーから入力。
- タブを無制限に開けて、タブの切り替えも簡単。
- Chrome にログインしてすべての端末でブックマーク等を同期、およびパソコンで開いたタブを表示 。
- パソコンのChromeからワンクリックでスマートフォンやタブレットにページを送信。
- シークレット モードを使って、履歴を残さずブラウジング。
速度については確かにICS標準のブラウザと比べて表示までがやや早くなったように感じます（読み込みが完了するまでに、読み込めた分だけ先に表示する感じ）。また、アプリの起動やタブの切替など、アプリ自体の動作もキビキビとしていて好感が持てます。
タブの切り替えはICS標準のブラウザを踏襲していて、開いているタブが縦に並びます。各タブを左右にフリックすることでタブを閉じることも出来ます。また、上下にフリックしたりロングタップすることで各タブの表示部分を広げたりと、選択がしやすいように工夫されています。タブ画面を開かなくても、現在見ているページ上で左右にフリックすることで直接タブを切り替えることも可能です。
左右フリックでタブを閉じる。上下フリックやロングタップで各タブを動かすことも出来る。
パソコン側のChromeとの同期も簡単です。パソコン側とAndroid端末側の両方のChromeでそれぞれChromeにログインするだけです。同期することブックマークや開いているタブを共有することができます。
β版と言えど完成度が高く、十分このままでも常用できるレベルだと感じます。あとは拡張機能を円滑に実装できるかどうかといったところでしょうか。Googleは昨年8月に、Android向けWebブラウザにWebKitのChromiumポートを採用する計画であることを明らかにしており、今後のAndroidの標準ブラウザとして置き換わることになると思われます。
なお、このAndroid版ChromeはFlashはサポートしません。Adobeは既にモバイル版Flashの開発を終了しており、Chrome for Androidをサポートする予定がないことも公式に発表しています。