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EVO WiMAX(ISW11HT)のデモ機レビュー

EVO WiMAX テザリング

2月28にKDDIから発表された「EVO WiMAX(ISW11HT)を、東京・原宿にあるKDDIデザイニングスタジオにて触れてきましたのでレビューとしてまとめます。

端末概要

EVO WiMAX(ISW11HT)は、昨年9月に米国で発売され300万台以上を売り上げ大HITを遂げた「HTC EVO 4G」をベースに、au向けにカスタマイズされた端末です。人気の理由は、発売当時世界初となる「高速通信規格WiMAX」に対応したアンドロイド機であったことと、その高速通信を活かしたテザリングが大変有用であったからです。

4月に発売されるau版でもこれらの機能は損なうことなく実装されていて、しかもWiMAXに至っては月額525円という比較的安価な料金で、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsという高速通信を利用することができます。

WiMAX、テザリング共に、正式に対応しているアンドロイドスマートフォンは国内初となるため、本機には大きな期待が寄せられています。

EVO WiMAX 特徴

外観

「でかい」。それが手に持って一番最初に感じた感想でした。明らかにこれまで手にしたスマートフォンよりもサイズが大きいです。同じHTC製のDesire HDと縦横の寸法は同じですが、EVOの方が2mm厚くてより大きさを感じます。ただ、フルタッチタイプのスマートフォンは「握る」というよりも手のひらに乗せて使われるものだと思いますので、片手での操作は差ほど苦ではないと思います。

重さの方も170gと横綱級ですが、大きさの割には不思議と重さを感じませんでした。寝転んだり持ち方を変えたりすると印象がまた変わってくるのかもしれません。

EVO WiMAX ISW11HT 大きい

端末正面です。ディスプレイ周りの縁が狭く、スタイリッシュで先進的なイメージを抱きます。auロゴの直上にはインカメラが見えます。

EVO WiMAX ISW11HT 前面ボタン部分

操作ボタンはすべてタッチ式のボタンになっています。タッチするとバイブレーションによるフィードバックがあります。そういえば暗いところだとバックライトが光るんでしょうかね。調べてませんでした。

EVO WiMAX ISW11HT 右側面

右側面にはボリュームキーがあります。側面の質感はツルっとしてテカっとしています。個人差があると思いますが、私にはちょっとばかり安っぽく感じました。

EVO WiMAX ISW11HT 左側面

左側面には何もありません。

EVO WiMAX ISW11HT 上面

上面には電源ボタンと3.5mmステレオミニジャックがあります。

EVO WiMAX ISW11HT 底面

底面には、マイク、microUSBポート、microHDMIポートがあります。この辺を見ると厚さのボリュームがなんとなく分かると思います。

EVO WiMAX ISW11HT 背面

背面には約800万画素のカメラとデュアルLEDフラッシュ、そして下部には横向きで見やすくなるキックスタンドが搭載されています。裏面の質感はガンメタル調でマットな質感で重厚感と高級感が出ています。HTCのロゴやカメラ周りの赤のアクセントがオサレです。

WiMAXを試す

EVO WiMAX ISW11HT WiMaxマーク

ステータスバーにはWiMAXで通信を行っていることを表すマークが表示されています。

EVO WiMAX ISW11HT 信号強度

WiMAXの信号強度は「最高」を示しています。

EVO WiMAX ISW11HT WiMAXスピードテスト

Speed Testという通信速度を計測するアプリでテストをしてみた結果です。下り4.72Mbps、上り3.29Mbpsという値がでました。他の方のテストでは下り7Mbps弱の値が出たそうです。その違いが何によるものなのかは分かりませんが、とにかくそのくらいのポテンシャルはあるということです。

EVO WiMAX ISW11HT スピードテスト

次に3G環境でも同一のテストをしてみました。下り0.95Mbps、上り0.90Mbpsでした。この結果だけで見れば下りに関して約5倍の速さだと言えます。

ベンチマーク

EVO WiMAX ISW11HT ベンチマーク

Quadrant Standardでベンチマークテストを行いました。988という値でした。写真のオレンジ色のバーが今回テストした端末の値なのですが、その2つ上に「HTC EVO 2.2+」のバーが見えます。これがEVOで本来出るはずの値なんだと思います。一応テスト前にはリブートしてみたのですけどね。原因不明です。ちなみに他の方のテストでは1100を超えていたらしいので、そのくらいのポテンシャルがあることは間違いないと思います。

EVO WiMAX ISW11HT マルチタッチ同時認識数

マルチタッチの同時認識数を測定してみました。2点まで認識するようです。マルチタッチに対応した現行モデルの中では最低となる値です。意図しないところで手の一部がディスプレイに触れてしまっていたときなど、支障がでるのかもしれません。ソフトウェアコントローラを使うようなゲームでも支障があると思うのですが、どうなんでしょうか。試していません。

その他

EVO WiMAX ISW11HT Androidバージョン

OSのバージョンはAndroid2.2.1。ビルド番号は1.02.970.1となっています。test-keysとの記載もあり試作機であることがわかります。

EVO WiMAX ISW11HT テザリング

設定の「無線とネットワーク」の項目では、テザリングやWiMAXに関する設定が行えます。

EVO WiMAX ISW11HT Sense UI

憧れのSense UI。この下に向かってロックを解除するのをやってみたかったんです。

EVO WiMAX ISW11HT 画面プレビュー

今やどのホームアプリにも搭載されているホームプレビュー画面。

EVO WiMAX ISW11HT ウィジェット

各設定のON/OFFが行えるウィジェットが標準で用意されています。WiMAX、3G、Wi-Fiと、いろいろな通信方法があるEVOでは必須なのかもしれませんね。

動作

動画を撮影してきましたのでご覧ください。あまり的を得ていないかもしれませんが、大まかな感じはつかめると思います。

何やら電源ケーブルをつないだ状態で操作すると動作が遅くなったり一部の操作を受け付けなかったりする致命的なバグがある模様です。製品版では改善される可能性があるものの、今回撮影に使ったものはバグを持つ端末であるためにテスト素材としてはふさわしくありません。後日再検証し、動画を掲載したいと思います。

一応今回撮影した動画を掲載しておきます。(一度目に来たときと二度目に来たときと挙動がかなり違ったのでおかしいと思っていましたが、こういうことだったんですね。動画ではブラウザ上でのダブルタップを認識していませんが、これもバグのようです。)

まとめ

再検証の上、まとめます。