Androidベースの最上位ウォークマン「Walkman Zシリーズ」は本日12月10日発売、ちょっとだけ触ってきた

プラットフォームにAndroidを採用したウォークマンのフラグシップモデル「ウォークマンZシリーズ」が、本日12月10日に発売となります。

販売チャネルは全国の家電量販店およびソニー直営のソニーストアです。価格はソニーストアで16GBモデルが27,800円、32GBモデルが32,800円、64GBモデルが42,800円（いずれも税込）となっています。

発売に合わせ新CMが12月11日よりスタートします。また、購入者への特典として、12月10日から2012年3月31日までの期間で特別アプリを提供します。アプリはCMに出演する西野カナさんの楽曲に合わせた歌詞や写真をインタラクティブに楽しめる内容になっているとのことです。

昨日12月9日に銀座・ソニービルにて、この度発売されるZシリーズを少しだけ触って来ました。ウォークマンやポータブル音楽プレイヤーについては知識がありませんので、あくまでAndroid端末としての簡易レビューをお届けします。

　

カラーはレッドとブラックの2色です。ディスプレイは大型の4.3インチでボディーはかなり大きめです。四隅は尖っていて、ポケットに入れておくと時々角があたって痛そうです。

　

背面は弧を描いた独特な形状です。厚みがそこそこありますが、この形状のおかげで片手持ちでも両手持ちでもフィット感はなかなかのもの。サラサラとした気持ちの良い手触りです。重厚感があります。カメラは非搭載です。ケータイかスマホで撮れってことでしょうね。

　

前面カメラもありません。また、光センサーや近接センサーもありません。ですから画面の明るさの自動調整機能もありません。前面下部にはタッチ式のナビゲーションキーがあります。タッチした時のレスポンスは悪くないです。

　

上面には電源ボタンがあります。大きめのサイズで押しやすかったです。底面にはオーディオジャック、充電端子、ストラップホールがあります。充電端子はオリジナルのものです。

　

側面にはHDMI端子、ボリュームキー、そしてウォークマンロゴがあしらわれた「W.ボタン」があります。W.ボタンを押すとミニプレイヤーが表示され、楽曲の再生・停止などの操作が行えます。どの画面にいてもミニプレイヤーが最前面に表示されますし、スリープ状態であっても即座に表示されるので、ウォークマンとしての機動力は維持されているのではないかと思います。

　

インターフェースはもうまるっきりスマートフォンと同じです。ステータスバーや通知エリアもありますし、ウィジェットも配置できます。ドロワーもそのまんまです。縦スクロール型でした。

　

ミュージックアプリは独自のものが用意されていました。といってもSony Tabletに搭載されているものと同じものだと思われます。

　

サウンド関連の設定はさすがに充実していました。私にはよく分からない設定項目が並んでいます。ノイズキャンセルの設定などもありました。

　

プリインストールされていた動画を再生してみましたが、動画もとっても綺麗に再生できていました。画像では少し分かりにくいですが、指をスワイプさせることで早送り・巻き戻しができるユニークな操作方法が実装されています。しかし丁度良いところで止めるのが結構難しく、正直画面下の再生バーで操作するのが一番楽だと思いました。

　

FMラジオも聴けます。本体にスピーカーが内蔵されているので、イヤホンを挿さなくてもそのまま鳴ります。

Androidマーケットに対応しているので、音楽や動画に飽きたらゲームもできちゃいます。この辺りはこれまでのウォークマンにはできない芸当ですから、面白味は感じますね。位置づけとしてはアップルのiPodと同じで、スマートフォンでもなければタブレットでもない、音楽再生に特化したマルチメディアデバイスといったところだと思います。「ガラケー＋ウォークマン」なんていうスタイルも潔くて案外イケてるかもしれません。

動作は至って機敏で、かつ滑らかで気持ちの良い動きをしていました。ブラウザやマップでの動作もバッチリです。Sony Tabletでも使われている「サクサクテクノロジー」が効いているのでしょうか。Sony製スマートフォンが来年中旬頃から登場することになりそうですが、現時点でこれならかなり期待できるのではないかと、そんなことを思いました。