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4.5インチHDディスプレイを搭載した防水スマートフォン「Softbank AQUOS PHONE 102SH」を簡易レビュー

Softbank AQUOS PHONE 102SH

Softbank AQUOS PHONE 102SH

この記事はソフトバンクから2011年12月上旬以降発売予定の「AQUOS PHONE 102SH」の簡易レビューとなります。

なお、試用した端末は開発中のものであり、製品版と仕様が異なることがありますので予めご了承ください。

AQUOS PHONE 102Sは、防水対応のシャープ製Androidスマートフォンです。下り最大21MbpsのULTRA SPEED、1GHzデュアルコアCPU、4.5インチHDディスプレイなど、ハイスペックな内容となっています。

外観やフィット感はどうか

デザインは非常にシンプルで好感が持てます。これなら男女や年齢を問わず誰にでも好かれると思います。質感はツルっとテカっと(笑)した感じ。ブラックに限ってだと思いますが、やや指紋が目立ちます。素材はプラスティックですがチープさは微塵もありません。全体的に洗練された印象ですね。

4.5インチというこれまで大型とされてきた4.3インチよりさらに大画面となり、筐体の大きさを懸念している方も多いのではないかと思いますが、持ってみると意外とその大きさを感じません。実は横幅はGalaxy S IIよりも1mm短いんです。それに加えて十分な薄さと角が落とされた形状なので、手によくフィットします。

右側面にはボタン類とワンセグ用アンテナがあります。ボタンは小さく、ちょっと押しにくいと感じました。しかし”慣れ”の要素が強いところでもあります。

左側面にはmicroUSBポートと卓上ホルダー用端子があります。防水仕様のため、USBポートにはカバーと防水パッキンが備わっています。充電するのにいちいちカバーを外すのは面倒なので、積極的に卓上ホルダーを使っていきたいところ。専用卓上ホルダーは製品に付属するようです。

ナビゲーションキーは物理ボタン式となっています。筐体のかなり下に配置されているので押し難そうなイメージがありますが、そんなことはありませんでした。レスポンスも良好です。

前面右上には着信ランプが備わっています。点滅パターンやカラーも自由に設定することができるようになっています。さすが国内メーカー製。

電池パックの容量は1,520mAhとなっています。特に大容量というわけではありませんが、十分な容量だとは思います。MADE IN JAPANが眩しいです。

ディスプレイはどうか

ディスプレイは4.5インチHD液晶です。まず4.5インチというサイズについて、私はこれまで4.3インチのGalaxy S IIを使ってきましたので、さほど大きな変化は感じませんでした。横幅は同じで縦に少し伸びたといったところです。解像度については、これまでのスタンダードだったWVGA(800×480)から、HD(1280×720)に大幅にアップしているため、体感的にその違いを感じることができました。例えば、スクロールをする回数が減るというメリットに気が付きました。解像度が小さいと一度に表示できる量が少ないので何回もスクロールを強いられ、それが誤操作の原因になってしまったりしますが、解像度が大きいと少ないスクロール回数で済みます。

シャープ製の端末でいつも思うのが、フォントが本当に綺麗だということです。縁に滲みが全く無いので、非常に見やく、快適です。また、ディスプレイは限りなく自然な発色をしているように感じました。画面の見やすさ、綺麗さ、フォントの美しさは、スマートフォン全体の中で間違いなくトップクラスだと思います。

使いやすさはどうか

また、シャープ製端末は通知エリアの工夫も凄いです。Wi-FiやBluetoothのON/OFF切り替えはもちろん、画面の明るさ、画面回転ON/OFF、マナーモード、通信設定、留守電設定、タスクマネージャーなど、ほとんどの主要な設定へ、ここから直ぐにアクセスすることができるようになっています。また、前モデルまでは配色が単調だったので整然としていない印象がありましたが、今作からは「通知」「状態」「実行中」の帯に異なる色が使われていて、把握しやすくなりました。

今作から追加された大きな特徴の1つ「エコ技設定」。「通常モード」「技ありモード」「お助けモード」の3つのモードがあり、それぞれで端末設定を個別に設定することができます。”Wi-Fiを切って、Bluetoothを切って、GPSを切って、画面の明るさを暗くして、バックライトの点灯時間を短くして・・・”なんていう工夫をいちいち1つずつしなくても、モードを変更するだけで予め設定しておいた状態にワンタッチで切り替えることができます。また、電池残量や時間帯で自動的にモードを切り替える機能も備わっています。ウィジェットも用意されていてホーム画面からすぐにモードを切り替えることができるなど使い勝手もよく、このエコ技設定はかなり使える機能だと思いました。

レスポンスやベンチマークテスト結果はどうか

 

参考までにベンチマークを測定してみました。Quadrantでは2484、AnTuTu Benchmarckでは4333というスコアでした。

 

マルチタッチの同時認識数は最大5点でした。Androidバージョンは2.3.5となっていました。

タッチパネルの感度や精度、指への追従性は、ほかの国内メーカー製端末と比較してずば抜けて良いと感じました。先ほどの「エコ技設定」の中に「なめらか」という項目があるのですが、これをONにしておくと(通常モードではデフォルトでON)、スクロールやページの遷移が驚くほど滑らかに動くようになります。これまでシャープ製含め国内メーカー製では、いわゆる”ヌルヌルさ”が足りないと感じてきましたが、この「なめらか設定」によってその考えが一気に払拭されてしまいました。実際に店頭で比べてみれば、ブラウザでの拡大・縮小やスクロール、ホーム画面でのページ遷移などで、他の国内メーカー製端末よりも余裕のある動きをすることが体感できると思います。もはや海外メーカー製と同等と言ってしまって差し支えないレベルに仕上がっています。

ソフトバンクの今期フラグシップモデルとしてふさわしく、発売が非常に楽しみな機種の1つです。