ドコモから同時期に発売されることになったXperia arcとMEDIAS。スペック表から違いや特徴を追ってみました。
スペック比較
主要スペックのみ掲載。違いの大きい部分はテキストを赤くしました。記事の最後でまとめをしています。
製品名 | MEDIAS(N-04C) | Xperia arc(SO-01C) |
端末サイズ | 約127×62×7.7(mm) (再厚部約8.7mm) | 約125mm×約63mm×約10.9mm(最薄部 約8.7mm) |
重量 | 約105g | 約118g |
連続待受時間 | 約360時間(GSM約220時間) | 約400時間(GSM約270時間) |
連続通話時間 | 約250分(GSM約250分) | 約340分(GSM約390分) |
ディスプレイ | 約4.0インチ/TFT液晶/フルワイドVGA/480×854ドット/262,144色/ゴリラガラス | 4.2インチ/新開発TFT液晶/フルワイドVGA/480×854/16,777,216色/クリアブラックパネル |
OS | Android 2.2(今夏Android2.3へアップデート予定) | Android2.3 |
CPU | Qualcomm MSM7230 800MHz | Qualcomm MSM8255 1GHz |
RAM | 512MB | 512MB |
ROM | 1GB | 1GB |
外部メモリー | microSD(2GB)、microSDHC(32GB) | microSD(2GB)、microSDHC(32GB) |
カメラ |
|
|
防水 | – | – |
おサイフケータイ | ○ | – |
ワンセグ | ○ | – |
赤外線通信 | ○ | – |
Bluetooth | Version2.1+EDR | Version2.1+EDR |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
Flash対応 | ○(Flash 10.1) | ○(Flash 10.1) |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) |
HSDPA 7.2Mbps HSUPA 5.7Mbps |
HSDPA 14Mbps HSUPA 5.7Mbps |
電池容量 | 1,260mAh | 1,500mAh |
カラー | MEDIAS Black、MEDIAS White | Sakura Pink、Midnight Blue、Misty Silver |
日本語入力 | ATOK | POBox Touch 4.0 |
その他 |
他(これが全てではない) |
他(これが全てではない |
※情報元はNTT公式サイト、各端末メーカー公式サイト、および他メディアサイト(いずれも発表後に投稿された記事より)
まとめ
日本独自機能が欲しいのなら、すぱっとXperia arc(SO-01C)は候補から外すこと
どちらも薄くて軽くて格好良くて、決断が難しいところです。しかしはっきりしているのは、日本独自機能を搭載するのはMEDIASだけだということです。今夏にはXperia arcの国内特化モデルが発売される予定ですが、あくまでそれは夏の話です。ですから直近で購入を検討していて、且つおサイフケータイは外せない!といった場合はXperia arcは候補から真っ先に外れます。
既存モデルではなくMEDIASを選ぶ理由は携帯性とOSバージョンにあり
じゃあMEDIASで決定でいいのかと言われるとそう簡単でもなく、先に発売されたREGZA PhoneやLYNX 3Dもありますし、もっと言うと別キャリアの国内独自機能を搭載したモデルも選択肢に入ってきます。
その中でMEDIASを選ぶ理由は、「携帯性」と「OSのバージョンが比較的新しい」という2点です。薄さ7.7mm、重さ105gは驚異的ですし、OSのバージョンが新しいことは操作においてより快適であることを意味します。REGZA PhoneやLYNX 3Dも3月~4月にAndroid2.2へのアップデートが予定されていますが、MEDIASは今夏には2.3へのアップデートが約束されています。
対してREGZA PhoneやLYNX 3Dは2.2まではバージョンアップしますが、その先については今のところ不明の状態です。
それと、MEDIASはCPUが800MHzだけど?と思うかも知れません。確かにREGZA Phone、LYNX 3Dは1GHzのCPUを搭載していますが、実はMEDIASに搭載されているチップセットの方が1世代新しいものになっています。GPUもよりパワフルなAdreno205になっていますし、製造プロセスも65nmから45nmに大幅に微細化されています。
一般的には半導体製造プロセスの微細化が進むと、CPUは同じ消費電力ならより高速に、同じ速度ならより低消費電力になるので、これによって周波数の違いを吸収でき、結果的に性能的にはイーブン、あるいはMEDIASの方がより高速処理が可能なのでないかと勝手に想像しています。
日本独自機能にこだわらなければXperia arcがやっぱり素敵
日本独自機能はあっても無くてもいいんだよなぁ・・・というのなら、私ならXperia arcにしてしまいます。なぜなら、まずMEDIASの特徴とする薄さや軽さについてはXperia arcも十分薄くて軽いですから。この場合、重視するのは「持ちやすさ」や「ホールド感」だと思います。とすると、背面がフラットなMEDIASよりも程よく湾曲したXperia arcの方がなんとなく手になじむ気がします。それと個人的に全体的なデザインはXperia arcの方が特徴があって好みです。
それと大事なのがOSのバージョンの違いです。バージョンは機能や性能を左右する部分ですから、新しいに越したことはありません。MEDIASもAndroid2.3へのアップデートが今夏に予定されていますが、Xperia arcならはじめから最新の2.3であり、しかもその後も2.4へのバージョンアップも期待できます。なぜならSony Ericssonは前作Xperia X10での苦い経験があるため、新バージョンのOSを適用することに大きな義務感を感じているはずだからです。
結論
ということで長くなってしまいましたが、日本独自機能を搭載したものが欲しいならMEDIAS(N-04C)、独自機能にこだわりがなければXperia arc(SO-01C)ということになるのではないでしょうか。