2011年10月10日~2011年10月16日までのケータイ売れ筋ランキングが発表されました。
今月14日に発売されたiPhone 4Sがランキングの上位6つを独占しました。その中で首位を制したのは、ソフトバンク版の64GBモデルでした。Android勢はそのままの形で7位以下に追いやられています。
順位 | 前回 | 推移 | 機種 | キャリア |
1 | – | 初 | iPhone 4S 64GB(SoftBank) | ソフトバンク |
2 | – | 初 | iPhone 4S 32GB(au) | KDDI(au) |
3 | – | 初 | iPhone 4S 64GB(au) | KDDI(au) |
4 | – | 初 | iPhone 4S 32GB(SoftBank) | ソフトバンク |
5 | – | 初 | iPhone 4S 16GB(SoftBank) | ソフトバンク |
6 | – | 初 | iPhone 4S 16GB(au) | KDDI(au) |
7 | 1 | ↓ | GALAXY S II SC-02C | NTTドコモ |
8 | 2 | ↓ | Xperia acro SO-02C | NTTドコモ |
9 | 4 | ↓ | iPhone 4(16GB) | ソフトバンク |
10 | 3 | ↓ | Xperia acro IS11S | KDDI(au) |
14日に世界各地で同時発売されたアップルの新型アイフォーン「iPhone 4S」が、予想を裏切ることなく上位を独占しました。iPhone 4Sには内部ストレージが16GB、32GB、64GBの3モデルが用意されており、また、今回から取り扱えるキャリアがソフトバンクとKDDI(au)の2社になったことにより、計6モデルが存在することになります。その6モデルが上位を埋め尽くす形となりました。そしてその中で首位を制したのは、ソフトバンク版の64GBモデルでした。
アップルによれば、発売開始からたった3日間で400万台以上を売り上げたとのことです。メーカーが複数あり分散されるAndroid端末と比べてもあまり意味はありませんが、あのGalaxy S IIが1000万台を売るのに発売後約5ヵ月間を必要としたことを考えると、iPhone 4Sの売れ行きがいかに爆発的であるかを感じることができます。
iPhone 4Sの中だけで見ると、内部ストレージ容量がより大きいモデルが人気のようです。容量が大きければ好きな音楽や動画を制限なく詰め込んで持ち歩くことができるからです。私は試験的に16GBモデルを購入しましたが、実際にユーザーが使えるのは13GB程度しかなく、SDカードが挿せないiPhoneでは16GBモデルだと少し頼りないかな、と感じました。また、大容量モデルが売れるのは、「価格設定と割賦販売」を活用したマーケティングによる”マジック”も影響しているのではないかと思います。最低の16GBモデルを実質0円に設定することによって、「それよりも少し上位のものが欲しい」という消費者心理を利用して32GB以上のモデルを買わせているわけですね。また、端末を分割払いさせることによって、各モデル間の月々の負担額の差を数百円に留め、大きな差が無いように感じさせています。月々400円しか変わりませんよと言われれば、「400円なら払っちゃおうか」という気に不思議とさせられてしまいます。
ソフトバンク版とKDDI版のどちらがより多く売れるかという話題もありましたが、ランキングを見るかぎり今のところは大きな差は生じていないように見えます。大きな話題となっていたキャリア間での通信速度や機能の違いによる影響は、思ったよりも少ないのかなと感じました。
これから年末にかけてAndroid機も新作が続々と登場することになります。爆発的な売れ行きをみせるiPhone 4Sに対してどのような形で対抗してゆくのか、しっかりと見ていきたいと思います。
情報元:BCN