9月22日に発売されたイー・モバイルの「smart bar(S42HW)」のブロガーイベントに参加してきました。
「smart bar」はストレート型の筐体にテンキーが搭載されたとてもユニークな機種です。Android搭載端末としてはストレート型でテンキー搭載は国内初とのこと。
テンキーには送話・受話キーのほか、メール、ウェブ、電話帳などの従来型ケータイにあったキーが備わっていて、テンキーでほとんどすべての操作が行えるようになっています。ディスプレイは3インチWVGA(800×480)で、もちろんタッチでの操作が可能です。
イー・モバイルといえばワンタッチでWi-Fiテザリングが行える”Pocket WiFi機能”が有名ですが、センターキー横のキーを長押しすることでテザリングのON/OFFを簡単に切り替えることができます。
ボディーは横51mしかないスリムボディーで、一般的なスマートフォンに慣れているとかなり細身に感じます。重さはわずか115gとなっています。
ディスプレイサイズは3インチで解像度はWVGA(800×480)、OSはAndroid2.3、RAM/ROMは512MB、カメラ約500万画素、といった構成になっています。アドレス共有時などに便利な赤外線通信ポートを搭載しています。
本体価格は、契約期間に縛りのないベーシックプラン契約時は29,800円です。割と安いですね。2年契約を前提とした「シンプルにねん アシスト800」契約時ですと、購入時の支払額が100円になり、その後24カ月に渡って800円ずつ(計19,200円)支払っていく形になります。
10月末までに契約をすると「通話定額無料キャンペーン」の特典が受けられます。通話をしたい場合は通話定額オプション(※)に申込む必要がありますが、キャンペーン期間中に「スマートプラン」の契約と同時に「通話定額オプション」に加入すると、「通話定額オプション」の月額使用料1,400円が24ヶ月間無料となります。
つまり、このキャンペーン期間中に申しこめば、2年間はデータ使い放題+音声使い放題で月々4580円で利用できるということです。これはお得ですね。
※「通話定額オプション」は、イー・モバイルの携帯電話、他社携帯電話、PHS、固定電話(IP電話含む)への、1回あたり10分以内の国内通話を月300回まで定額で利用できるオプションサービスです。
カラーラインアップはブラックとブラウンの2色ですが、ホワイトも10月上旬に追加される予定です。
会場では各席に一台ずつタッチ&トライ用の実機が用意されてました。
非常にスリムで、そして軽いです。親指が丁度テンキーやナビゲーションキーを押しやすいポジションにあるので、操作性は良いです。しかしどうしても縦長になってしまうので、ディスプレイ最上部のステータスバーを親指で引き下げる操作だけは難しいと感じました。
テンキーは程よく傾斜が付けられていて押しやすいです。センターキーの周りにはメール、電話帳、ウェブ、ドロワー(アプリ一覧表示)キーが配置されています。テンキー付きAndroid端末の中には受話・送話キーが無いものもありますが、smart barではちゃんと用意されています。
Wi-Fiテザリングはドロワーボタンを長押しするだけでON/OFFできます。
裏面は非常にすっきりとした印象。マットな質感で手触りはサラサラとしています。色もダークグレー(?)で落ち着いていて、高級感があります。500万画素のカメラが搭載されています。
リアカバーはスライドして外すタイプです。1100mAhのバッテリーが搭載されていました。ポケットWiFi(Wi-Fiテザリング)が約3.5時間連続利用できるそうです。
右側面にはカメラのシャッターボタン、電源ボタン、ボリュームキー、赤外線ポートがあります。左側面にはmicroSDカードスロット、microUSBポートがあります。底面にはストラップホールもあります。
カメラは側面のシャッターボタンでも撮影できますが、センターキーを使ってシャッターをきることも出来ます。縦画面で撮る様は、まさにガラケーのそれです。
UIはAndroid標準のままです。これは敢えてそのようにしてシンプルさを表現しているのだとか。
「かんたんパネル」というオリジナルUIも提供されていて、マーケットから無料でダウンロードし使うことができます。”電話をかける”、”メールをする”、”写真を撮る”、”写真をみる”という4つの項目だけの非常にシンプルな構成のホーム画面です。右にスワイプすることでウィジェットやアイコンを置けるスペースを表示できるようになっています。
テンキーを使った操作ですが、やや複雑なところもありました。終話キーでホームに戻ることはできるが、スクリーンONはできない。センターキーでスクリーンONはできるが、ホームには戻らない。クリアキーは「戻るキー」としては動かない。といった具合です。これらの中にはAndroidの仕組み上、現段階ではどうしようもない部分もあったそうです。Androidの基本的な操作はディスプレイ直下のナビゲーションキーを使うのがやはり最も分かりやすいです。慣れの問題も当然あります。
文字入力は物理キーを搭載しているだけあって流石にしやすいです。しかもスライド式でも折りたたみ式でもないので、そのまま直に入力し始めることができるのが良いです。ディスプレイがONの時は、数字キーを押下するとそのままダイヤル画面に遷移するところもGoodです。
搭載されている日本語入力アプリは変換精度の高い「FSKAREN」です。入力や変換についてはとても快適でした。入力フォーム選択時に「キーボード」キーを押すと、ソフトウェアキーボードに切り替えることもできます。物理キーを搭載しながらソフトウェアキーボードを使うメリットはあまりありませんが、実は手書き入力にも対応しているので、読みがわからない漢字などを入力する際に重宝します。
「かな」「英字」「数字」の切り替えが面倒だと感じました。「文字キー」を押し、画面に表示される文字種類をタップして選択するという、2ステップが必要です。
大した参考にはなりませんが一応Quadrantでのスコアは995でした。また、マルチタッチ時の同時認識数は2点でした。
動作はそこそこ軽快ですが、WEBサイト閲覧時などでところどころカクつくところもありました。タッチ操作時の反応は悪くありませんでした。
基本的にはメイン端末というよりも、電話・メールに重きをおいたサブ機的な使われ方になるかと思われますので、そういった意味では十分な性能を持っていると思います。
条件はありますがキャンペーンにより通話は無料ですし、データ通信も定額なのでテザリングも気兼ねなくできますから、かなりお得感の強い端末と言えるのではないでしょうか。なにより、ストレート型でテンキー搭載という、個性的なところが素敵です。
ノベルティとしてイー・モバイルのロゴ入りボールペンと、ディスプレイクリーナーをいただきました。また、軽食もごちそうになってしまいました。