8月27日にドコモから発売予定のソニー・エリクソン製新型スマートフォン「Xperia Ray SO-03C」にちょこっとだけ触れてきましたので感想を書きます。もう既に大小様々なサイトやブログさんでレビュー記事が投稿されているでしょうから、 サラっとまとめます。(急いでいたので写真がピンぼけしてますが、あしからず。。。)
見た瞬間、コンパクトであることが分かりました。手に持ってみるとさらに小ささが際立ちます。そして軽い。重さ100gは伊達じゃありません。手の中に収めただけで、端末デザインの完成度の高さが伝わってきます。両サイドの縁にアルミが使われているので冷んやりとしたクールな質感を感じます。動かす前からワクワクしてしまいました。
クリアブラックパネルが採用されているのでバックライト消灯時は画面が真っ黒。ベゼルとの境界線が分かりません。電源ボタンを押すと、黒光りする何の変哲もない1枚の黒い板からふわっと映像が浮かび上がります。Xperia arcやacroと仕様は同じ。でも小型であるだけでここまで感じ方が違うのかと驚きました。滅茶苦茶クールです。
残念ながら今回訪れた量販店にはピンクしか置いてありませんでした。でもこのピンクがまた素晴らしく綺麗です。グラデーションが入っているわけでもなく極めてシンプルな塗装ですが、端末のフォルム自体が直線を多用したシンプルな形状だけに、この単純な配色が妙にマッチします。ちょーSEXY。
ボタン類は割と押しやすいと感じました。ボリュームボタンは極小ですが、ボディーが変に湾曲したりしていないので、力がストレートに伝わります。ホームボタンが押しにくいという感想もあるようですが、私は逆に押しやすいと感じました。押下した時にボタンが手元の方へは沈まず、一方的にディスプレイ側へ沈むので、バランスが崩れません。
タッチセンサー式の「戻る」と「メニュー」も反応は良いと感じました。高速で連続タップすると反応しないこともありますが、普段遣いではそんな使い方はサれないと思うので問題は無さそうです。
AndroidバージョンはAndroid2.3.3、ビルド番号は「4.0.D.2.33」、カーネルバージョンは「2.6.32.9-perf」でした。また、内部ストレージの空き容量は289MBでした。今回はベンチマークテストは行いませんでした。arcやacroと大体同じみたいです。
動作はすこぶる快適です。ブラウザテストでは拡大・縮小時にややカクカクとした挙動を見せるものの実用上問題はなく、この辺もarc/acroと同じのようです。スクロールも比較的滑らかです。Googleマップでのストリートビューもかなり軽快に描画していました。
問題はディスプレイの小ささですが、普段4インチ以上のディスプレイに慣れてしまっているために、文章を読んだりするのには少し大変かなと感じました。慣れの問題でもあるかもしれません。
入力に関しては、フリック入力では全く問題ないと感じました。しかし縦画面でのQWERTYキーボードでの入力は難儀に感じました。割りきってQWERTYキーボードで入力する際は横画面にしてしまうのが良いと思います。
使う、使わないは別として、テザリングに標準で対応しているのは良いですね。arc/acroにはない機能だけに、喜ぶ人も多そうです。
xLOUDやテーマ機能が追加されています。xLOUDは音量を大きくしても音割れしないで再生出来る機能で、テーマ機能は壁紙だけではなく各ページのバックグランドカラーも一括で変更できる機能です。
この他に、個別に配置できるステータスウィジェットや、ドロワーから直接アプリをアンインストール出来る機能が加わっています。全体的なUIはarc/acroから変わっていませんが、細かいところで利便性が向上しています。しかし相変わらず通知エリアでのステータス切り替えには対応していません。もはや標準化されつつある中で一貫してこの機能を搭載しないのには何か特別な理由でもあるのでしょうか。
最後にディスプレイのパネルについて、気のせいである可能性が高いのですが、手触りが少しだけ「ヌルッ」とした質感に変わっていたような気がします。気になってよーく見てみると、バックライトOFF時に強い光を充てると見られる格子状の光の点線の間隔が、arc/acroのそれよりも広いような気がしました。もしかしたら何かが違うのかもしれません。
総合評価としては◎。Xperia arcを持っていても欲しくなってしまいます。それだけこの小柄なボディーと上品な外観には魅力があります。
※追記:Xperia arcやacroで問題視されていた画面の黄色味、いわゆる”尿液晶”と呼ばれる状態が改善されており、青みを少し強くした、より自然に見えるカラーに変更されていました。