ドコモスマートフォンラウンジにて富士通製スマートフォン「F-12C」に触れてきましたので感想を書きます。正直なめてましたが、使ってみるとよく作りこまれているのがわかり、大変好感が持てました。
F-12Cは簡単操作と防水仕様を特徴とした端末です。ボタンが大きくて押しやすいです。ちょっと簡単ケータイっぽい感じがしなくもないです。背面のデザインが特徴的で、ブラックは表面がゴツゴツとしていて立体的になっています。背面下部にはこらボーレートした「GLOBE TROTTER」のロゴがはいっています。
上面にはmicroUSBポートとオーディオジャックがあります。下部には何もありません。端末の四隅はトラベルケースのように角当て金具で補強されているかのようなデザインです。
右側面にはボリュームボタン、左側面には電源ボタンがあります。押しやすいです。
ホーム画面上部には通知バーが引き下ろせることを表す矢印のマークがあります。小さな事ですが、初めてAndroid機を使う方にとってはわかりやすい表現です。通知エリアにはWi-FiやBluetoothなどのON/OFFが出来るクイックメニューがあります。項目は必要最低限にまとめてあります。
ドロワーも通常4行4列ですが、本機では4行3列になっています。各アイコンの判定範囲が広く、押し間違えが少なくなるようになっています。写真ではわかりにくいですが、ダウンロードした新しいアプリにはアイコンに「NEW」の表示がされます。(右の写真のEvernoteアイコン)
アプリ一覧のソートもできます。リスト表示だって出来ます。
歩数計が搭載されていて、どのくらい歩いたのかをカウントすることができます。カウンターはロック画面にも表示されますし、ウォーキングカウンターというウィジェットでも表示できます。
しゃべりかけた言葉に応じてアプリを起動する機能が備わっています。例えば「マップ」と言えばGoogleマップが起動しますし、「電話」といえば電話アプリが起動します。
「読みかた登録」にて、ダウンロードしたアプリに任意に読み方を登録することもできます。しっかり認識しますし十分実用的です。車の中などでは重宝するかも知れませんね。
文字入力システムは変換精度で定評のあるATOKをベースとした「NX!input powered by ATOK」が採用されています。通常のテンキー入力、QWERTY入力のほか、手書き入力にも対応しています。ソフトウェアキーボードの上をそのまま指でなぞることで手書き入力モードに突入します。わざわざ手書き入力モードに切り替えて・・・、なんていう必要はありません。2~3文字入力すれば予測変換候補が出てきますので、手書き入力も実用的でかなり使えます。
一応Quadrantでのベンチマークも実行してみましたが、スコアは1398という結果でした。他の夏モデルに比べて低い値です。
しかし、動作は非常に快適でした。タッチ性能も高いです。ブラウザでは拡大縮小に少しぎこちなさがあったような気がしますが、Googleマップのストリートビューの描画はGalaxy S IIと変わらないスピードでした。上手くチューニングされているんでしょうね。高画質動画も問題なく再生できていました。
カメラはソニー製の「Exmor for mobile」が使われていて、綺麗に撮れます。試してきませんでしが高感度撮影モードがあり、暗いところでも明るく撮れるようです。
総評
個性的な端末デザイン、コンパクト&軽量、押しやすいボタン類、簡単さを強調したわかりやすいユーザーインターフェース、ストレスを感じない軽快な動作・操作感など、トータルバランスはかなり良いです。
機能面では初めてAndroidやスマートフォンを使う方でもすぐに使い始められる実用的なものが満載ですし、ワンセグは非搭載ながらおサイフケータイと赤外線通信には対応しているのでケータイからの乗り換えもしやすいと思います。防水仕様である点も見逃せません。
個人的には防水仕様だったらMEDIAS WPよりも本機F-12Cの方が好きです。端末デザインは若者にはちょっと渋すぎるかも知れませんけどね。