特許問題で紛争中のサムスンとアップル。最近ではGalaxy S IIやGalaxy Tab 10.1の販売差し止めなどで一方的にサムスンがやられている印象でしたが、実はサムスンもアップル製品に対して無線データ通信などの特許侵害で訴訟を起こしています。
そのような中、サムスン電子の関係筋は、同社がアップルのiPhone 5をはじめ、アップルのスマートフォンに対し訴訟を起こす計画であることを語ったそうです。サムスンはiPhone5が韓国市場に登場したらすぐに、特許侵害による販売差し止めの訴訟を起こすようです。つまりi、Phone5は韓国では販売させませんよ、ということです。
アップルがサムスンに対して訴訟を起こしているのは端末のデザインに関する部分であり、対してサムスンが訴訟しているのは通信技術の特許侵害です。こちらは特許検証手続きが複雑で時間はかかりますが、勝訴すれば得られる補償は大きいようです。ノキアが今年6月にアップルとの通信関連特許をめぐる2年間の訴訟に勝利した際、アップルがノキア側に過去の特許使用料の支払い、および今後も引き続き一定のロイヤルティー(権利料)を支払うことで合意しています。
過激さを増す訴訟問題ですが、くれぐれも消費者にとってマイナスになることのないように着地点を考えてもらいたいところです。